チュートリアル

2.USBの機能について

Trenz社FPGAボードのUSBの機能

Trenz社のUSBは、FTDI社のFT2232を採用していて、シリアルポートとして通信を行うためのUSB-UART機能のほか、USB-JTAGとしてFPGAの書き込みに使用されます。

主な機能は以下のとおりです。

  • ボードへの電源供給
  • USB-UART機能
  • Digilent互換USB-JTAG

このUSB-JTAGはDigilentのUSB-JTAG互換になっていて、VivadoからFPGAの書き込みができたり、XSDKからデバッグを行うことができます。

デバイスのインストール

Trenz社のボードとWindowsパソコンをUSBで接続すると、(インターネットにつながっていれば)ドライバが自動的にインストールされます。

Zynqberryでは2つのUSBデバイスとして見えるはずです。

下の図は、左側がドライバがインストールされる前のようすで、右側がドライバがインストールされた後のようすです。両方ともUSB Serial Portとして認識されていますが、片方がUSB-JTAGで、もう片方がUSB-UARTとなっています。

 

Digilent USB Deviceとして認識された場合

Digilent Adeptというツールをインストールしてください。

Digilent Adeptは以下のURLにあります。

↑のサイトにあるRuntime 2.16.4 Systemをインストールします。

 

Vivadoのディレクトリの中にもある?

実は、Digilent Adeptと同じものは、
(vivadoをインストールしたディレクトリ)\data\xicom\cable_drivers\nt64\digilent にも
同様のものがあるので、うまくいかない場合は、こちらをインストールしてみてください。

※赤字部分はインストールしたVivadoのバージョン・パスによって変わります

Vivadoから認識されるか?

USBドライバがインストールされ、USB Serialポートして認識されたら、Vivadoから認識されるかどうかを確認します。手順は次のとおりです。

  1. Vivadoを起動する
  2. HardwareManagerを起動してみる。
  3. xilinx_tcf/digilentの文字が出て、ZYNQが認識されれば成功。

 

Vivadoから認識されない場合の原因①

 

DigilenyのAdeptが入っていない場合、以下のようなwarningが出ているはず

 

Vivadoから認識されない場合の原因②

 

hw_serverがゾンビになっていないか?

(hw_serverとはTCP:3121で待ち受けて、JTAGのコマンド解釈を行うプログラム)

 

Vivadoから認識されない場合の原因③

  • 既に2つのCOMポートを開いてしまっている
     (vivadoのhw_serverより先にTeraTermなどでCOMポートを開いてはいけない)
  • ZynqBerryではこの問題は起きない

 

VivadoからZYNQが認識されたら、次へ進みます。