スクリプトの詳細
主要なスクリプト
実際に使用するコマンド(スクリプト)は下記のとおりです。
コマンド名 | 説明 |
---|---|
design_basic_settings.cmd |
他のcmdファイルのための設定を行います。 |
design_run_project_batchmode.cmd |
リファレンスデザイン中の設定ファイルとソースファイルを用いて、Vivadoプロジェクトを作成した後、全てのハードウェアおよびソフトウェアのビルドを行います。 |
design_clear_design_folders.cmd |
v_logとVivadoプロジェクトを削除します。 |
vivado_create_project_guimode.cmd |
リファレンスデザイン中の設定ファイルとソースファイルを用いて、Vivadoプロジェクトを作成した後、Vivado のGUIモードでこのプロジェクトを開きます。(ビルドは行われません。) |
vivado_create_project_batchmode.cmd |
リファレンスデザイン中の設定ファイルとソースファイルを用いて、Vivadoプロジェクトを作成します。(ビルドは行われません。) |
vivado_open_existing_project_guimode.cmd |
作成されたVivadoプロジェクトをGUIモードで開きます。 |
sdk_create_prebuilt_project_guimode.cmd |
SDKのプロジェクトを作成します。プロジェクト作成に利用されるhdfファイルは、design_basic_settings.cmdの 変数であるSWAPPおよびPARTNUMBERにより指定される以下のパスにより決定されます。 test_board/prebuilt/hardware/ |
program_flash_binfile.cmd |
zynq専用のコマンドです。 書き込みにはSDK Programmerが利用されるのでSDKのパスが通っていることが必要となります。 test_board/prebuilt/boot_images/ |
program_flash_mcsfile.cmd |
zynq では対応していないコマンドです。 |
program_fpga_bitfile.cmd |
JTAGを通じてFPGAにbitファイルを用いて書き込みを行います。 test_board/prebuilt/hardware/ |
labtools_open_project_guimode.cmd |
LabToolsのプロジェクトを作成し、GUI モードで開きます。 |
スクリプトを使用した開発の手順
上記のコマンドを使用して、プロジェクトの作成~ビルド、書き込みを行います。
- vivado_create_project_guimode.cmd ・・・ プロジェクト作成
- design_clear_design_folders.cmd ・・・プロジェクトクリーン
- program_flash_binfile.cmd ・・・ 書き込み
- design_run_project_batchmode.cmd ・・・ ビルド
- ソースファイルをテキストで用意します
- ブロックデザインはblock_designフォルダにTCLで記述されています
- 制約ファイルはconstraintsフォルダにあります
- 自社製IPをip_libに入れておきます
自分で機能を付け加えたい場合は、2.のところからforkして、自分のプロジェクトとして保存すればOKです。
ただし、これらのスクリプトを理解して自分のIPを追加するのは難しいので、
プロジェクトを生成した後は普通のVivadoのプロジェクトのようにGUI上で配線をつないだり、
モジュールを追加してユーザ回路を追加していくのがよいでしょう。