1.ボードの概要と特徴
FPGAボードのトップビュー
- Xilinx Zynq-7000 SoM
- FPGAとARM Cortex-A9プロセッサとを組み合わせた、SoC(System-on-Module)と呼ばれるチップです。
- このモジュールの中心となるデバイスです。
- e-MMC NAND Flash
- 誰でも自由に書き換え可能な4GByteのフラッシュメモリです。その名の通り、MMCカードなので、
- SDカードのようにさまざまな記録が可能です。
- Quad SPI Flash Memory
- 32MbyteのSPIフラッシュメモリです。ご自身で作成したコンフィギュレーション情報は
- ここに保存することができます。
- MEMS センサ
- ST社の3軸加速度センサー+3軸地磁気センサーです。スマホのように振動や移動を感じることができます。
- RTC
- リアルタイムクロックです。水晶発振器も内蔵しています。
- DDR3 SDRAM
- 合わせて1GByteのDDR3 SDRAMです。
- System Controller CPLD
- FPGAのリセットコントロールや、パワーコントロールなどをしているLattice製のCPLDです。
- お客様が書き換えることはありません。
ブロック図
このボードの利点
ZYNQを搭載した様々なボードがありますが、このTE0720は、50mm×40mmという非常にコンパクトなサイズに多くの機能を凝縮しているため、お客様の機器に組み込んで使用するには大変便利です。
他社製やFPGAメーカー純正でもZYNQの評価ボードは数多くありますが、装置に組み込むにはサイズが大きすぎて使いにくいという問題がありました。このTE0720は大変コンパクトなので、サイズが問題になることはありません。
例えば、無人機(ドローン)のように小型軽量で多くの情報処理をしなければならない用途に最適です。