1.ダウンロードするべきツール
Trenz製ボードを使用するには、以下のツールが必要です。
- Trenzリファレンスデザイン
- XILINX Vivado (WebPACK版で可)
- XILINX SDK
Vivado(ビバド)はZYNQのPL(プログラマブル・ロジック部)や、FPGAのロジック部分を設計し、コンパイルするツールです。SDKはソフトウェアを開発するためのツールです。
ソフトウェアを開発しない場合であっても、Zynqberryの書き込みなどではXILINX SDKの機能を使うので、状況によっては両方のツールが必要です。
Trenzリファレンスデザイン
Trenz社の標準のリファレンスデザインを使用する場合、VivadoとSDKのバージョンを合わせておく必要があります。また、使用するリファレンスデザインによって推奨バージョンが異なります。
Zynqberryでは、2017.1のリファレンスデザインはVivado 2017.2と2017.4でも使用できることは確認してあります。しかし、2017.3での利用は多少問題があるように思われました。
したがって、従来との互換性を重視する方はVivado 2017.2を、これからはじめる方はVivado 2017.4を推奨します。
ボード | リファレンスデザイン | Vivadoバージョン |
---|---|---|
Zynqberry (TE0726) | 2017.4 test_board (最新) | Vivado 2017.4 & XSDK 2017.4 |
2017.1 zynqberry_demo1 | Vivado 2017.1 & XSDK 2017.1 | |
2017.1 zynqberry_demo2 (推奨) | Vivado 2017.1 & XSDK 2017.1 | |
2017.1 zynqberry_demo3 | Vivado 2017.1 & XSDK 2017.1 | |
Gigazee (TE0720) | 2017.4 BASIC Linux Example | Vivado 2017.4 & XSDK 2017.4 |
2017.2 BASIC Linux Example | Vivado 2017.2 & XSDK 2017.2 | |
2017.2 HDMI Example | Vivado 2017.2 & XSDK 2017.2 | |
UltraSOM (TE0808) | 2017.4 Simple Board Design | Vivado 2017.4 & XSDK 2017.4 |
2017.4 Starterkit Linux Design | Vivado 2017.4 & XSDK 2017.4 | |
2017.2 Simple Board Design | Vivado 2017.2 & XSDK 2017.2 | |
2017.2 Starterkit Linux Design | Vivado 2017.2 & XSDK 2017.2 |
XILINX Vivadoについて
XILINX Vivadoのダウンロードは、https://japan.xilinx.com/から 「サポート」→ 「ダウンロードとライセンス」でたどり着けます。
バージョンは2017.4が推奨です。(2018.1は未確認)
2017.4にはHLx Edition: アップデート 1 と HLx Editionがありますが、 HLx Editionのほうをインストールします。必要な方は後からアップデートは1をインストールしてください。
XILINX SDKについて
Trenz製ボードは、ボードにファームウェアを書き込むために、USB-JTAGを使用したXMDというデバッガの機能を利用しています。このデバッガを使用するため、XSDKをインストールする必要があります。
XSDKをインストールするには、https://japan.xilinx.com/から 「サポート」→ 「ダウンロードとライセンス」→「エンベデッド開発」を開きます。
そして、2017.4を選択し、Windows用SDK 2017.4を選択してダウンロードします。